宝くじにまつわるエトセトラ その2
こんにちは。
今日は日帰りでスキーに行って来ました!疲れが心地良いですね。
宝くじの当たり方を教わった話から、宝くじにまつわる話を思い出したので、書いてます。今日はS氏の話です。
S氏とは2004年から2005年にかけて同じ職場にいました。S氏はその職場の社長の友人で元は社長がかつて勤めていた会社の社長だった人。何が何だかわからなくなりますね。
そう、S氏は経営していた会社をダメにしてしまったのです。
そして、その会社経営の終盤、もうニッチもサッチも行かなくなったと悟ったS氏は幹部社員1名を連れて泣けなしの金、100万円を持って宝くじを買いに行ったのです。
どこで買ったのかは知りませんが、後ろにかなりの人数が並んでいたそうです。おもむろにS氏が窓口に向かって、
100万円分と言うと、後ろから感嘆の声が聞こえて来たそうです。「やっぱりあのくらい買わないと当たらないんだね〜」
S氏はその宝くじが当たらないことは知っていました。もう、打つ手は全て打ってしまい他にやることがなかったそうです。
その後、見事に会社は行き詰まり、S氏も苦境に陥るのですが、紆余曲折の後、再びフェニックスのように羽ばたいていると風の便りに聞きました。今は60代前半くらいなのかな?
S氏は相当なインパクトを持つ男で、社長時代は社員に朝4時出勤を強いたりと今ならブラックと言われそうな会社経営をしていましたが、アイデアマンで、愛嬌もあり、人気者でもありました。
優秀な大学の学生だった頃、湘南を根城にかつての太陽族のような生活を送っていたらしいのですが、自身が関係する不幸な事故があり、そこから紆余曲折なかなかな人生航路をたどったようです。
私もS氏と共にした時間は今も貴重に思います。「歩くな。走れば痛いところがわかる。そこが君の弱点とわかる。歩いていては気がつけない。だから全力で走れ!」なんて事も言ったりしました。また彼に勧められて読んだ本も数冊ありました。
その中でジョン・クラカワーの「空へ」は読んでいくうちに息が苦しくなるほど、話に入り込める一冊でした。
- 作者: ジョンクラカワー,Jon Krakauer,海津正彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
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S氏のあまりの苛烈さについて行けず、最後は会社を去ったほろ苦い思い出。
しかし、会社がダメになる時に100万円も宝くじに使うかな。
ではまた。