ゴッドファーザーになりたくて

40代失意からの再生復活

宝くじの当て方 

こんにちは。

今朝は暴雨でしたが、昼はポカポカでした。もう春はすぐそこ。

 

私は二ヶ月ほど前に起業したばかりでまだ明日をも知れぬ身ですが、幸いなことに専業主婦の妻はそのことについて、悲観的な様子もなく私の仕事に口出しすることもなく、ありがたいことです。

しかし、あまりに楽観的なのもどうかと思うこともあります。私は、だんだんと財布の紐が固くなってきているのですが、妻は全く以前と変わりません。おそらく妻は夫がお金をたくさん持っていると勘違いしているか、宝くじでも当たったと思っているのかも知れません。そう言えば、先日実弟が私に「宝くじ当たった?」と聞いてきましたので、ひょっとすると私の振る舞いに原因があるのかも知れません。

 

宝くじと言えば、私にはちょっとした思い出があります。もうずいぶん前になりますが2001年の話です。

私は、宝くじの当て方をあるおじさんから授けられたのです。

その頃私は、長期で外国へ行く計画をしており、準備もあって勤めを辞め、ゆとりのある生活をおくっていました。そんな自分に目をつけた知人の不動産会社社長が、私にアルバイトの話を持ってきました。小田急線の経堂駅から歩いて7、8分のところにある売り出し中の土地に週末待機して、広告を見て来場したお客さんの応対をするという内容でした。かつて不動産会社に勤めていましたので、ちょっとしたお小遣い稼ぎになるとお安いご用ですと引き受けたのでした。

広告を見て来場する人はほとんどなく、ただ土地の前でぶらぶらしていたんですが、当時の印象で65才から70才くらいの男性、感じの良い方が話しかけてきたのです。そんなことはよくあることで、話好きな方は30分でも1時間でも話していきます。

このおじさん、話が結構面白い。もう20年近く前のことなので、詳細を忘れてしまったのが残念でならないが、画家だったか何か結構なお仕事をしているような話だったとおぼろげな記憶がある。

そして話がいろんな方向へ進みながら、そのおじさんは「宝くじの当て方を知っている」という話をしだした。身なりや話し振りからして、おかしな人ではない。どちらかと言えば、知性を感じさせる雰囲気の持ち主だ。「おいおい、面白いこと言い出したぞ。」内心これは面白いことになってきたと思っていると、なんやかやの理由で教えることは出来るが、3,000円だという話になった。完全に怪しい。しかし私は「3,000円でおもしろ話を買ったと思えば儲けものか」と思った。もちろん宝くじが当たればなお良しだが。

私が3,000円を支払うと、おじさんは宝くじが当たった後の注意事項をとうとうと述べた。もしかするとお金を支払う前だったかも知れない。注意事項を話すことで、何か確実に当たるとイメージさせるとかそんな意図があったのかも知れない。具体的には、寄付を絶対にしてはならないという話だったと思う。身の破滅を招くと。

この時聞いた話は絶対にタダで人に話すなと言われた。話しても良いが、その時は金を取れとも。

話の内容は、

①どこで買え。具体的な場所ではなく、どういう発売所で買えという話。

②何を買え。ジャンボでななく・・・

③どのくらい買え。具体的な数字を伝授。

その他にも、指南があったような気もするが、思い出せない。

当然のことだが、確率論的に全くのデタラメである。と言いつつ私は一回か二回このおじさんの言う通りに実行した。もちろん当たっていない。もっと続けていれば当たったかも知れないが、私はほどなくして長期の海外旅行に出てしまった。

そして、このおじさん私に宝くじが当たったら連絡するようにと念押しした。連絡方法は後楽園の場外馬券売り場のどこそこに来ればいつでもそこにいるからと言ったような気がする。理由を聞くと、宝くじが当たったら次のステージがあるからとのことである。どうやら馬で勝負ということのようである。このおじさん、当然に宝くじは当たるからという想像を私にさせようとしているのだろうか?

私は思わず聞いた「もし会えないと困るから自宅など連絡先を教えて・・・」と。

当然、教えないと思いきや、名前と住所を教えてくれた。電話番号も教えてもらった気もするが、記憶が定かでない。しかし名前はフルネームで完全に覚えている。苗字は栗林さん、プライバシーに配慮し下の名前はここでは出さない。この時教えてもらった住所には間違いなくこの名前の方が住んでいた。でかい家だ。当時気になって本屋に出向き、ゼンリンの住宅地図というほぼ全ての家の世帯主の名前を記したもので確認したからだ。昔不動産屋に勤めていたから、慣れた仕事だ。ただし、栗林氏は確かにその住所に住んでいたが、私が話した人が本物の栗林氏だったかは、誰にもわからない。

この時、聞いたことやおじさんの名前、住所などはワードでA4一枚にまとめて、どこかへ保存しておいた。約2年後に日本に帰国した際もあったと思うが、その後行方が知れない。もう一度見てみたい気がする・・・。

さて、もう一つ話しておかねばならないことがある。私はこのおじさんから聞いたことは、あまり人に喋らなかった。

なぜか?金を取らないと話してはならないとおじさんに言われたからだ。だから、内容まで完全に無料で教えたのは、妻一人だ。今妻に覚えているか聞いたら、少し違った内容だった。少しずつ宝くじを買い続け、小さな当たりが来てから大きく買えと言う話だったと言っている。そう言われるとそうだった気もする。人の記憶とは曖昧なものだな。

さて、無料で教えたのは妻だけだが、有料で教えたことはあるのか。あるのだ。一人だけ。そのおじさんにあって、しばらくして友人にちらっと面白いおじさんがいたと話したところ、後日電話があり、どうしても聞きたいと。場所は忘れたが東京のどこかの居酒屋で一杯飲みながら話した気がする。3,000円もらったが、飲み代は全部私が払ったので、単に割り勘で飲んだのと結果的には同じだが。

その後17年の間に、その知人とあったのは1回だけだと思う。数年前だ。出身地の同年代の集まりで。しかし忘れてしまっているのか、その話は出なかった。と言うか私も今日まで忘れていた。ひょっとすると宝くじに当たったけど話さないだけかも知れない。今度もし会ったら、突然聞いてみよう。もちろん当たっているはずもないが、なんで当たったのを知ってるんだ!なんて顔をしてくれたら、怖いけど、ちょっと楽しい。

 

もし、このブログが突然終わったら、それは私に宝くじ高額当選があったからかも知れない・・・

 

 

もし、「それは経堂名物の宝くじおじさんだよ」というような情報をお持ちの方がいたら、連絡お待ちしております。

 

ではまた。

 

michaelchiba.hatenablog.com